赤い糸の伝説にソウルメイト。運命の人を言い表す言葉は色々ありますね。新語が出来たり廃れたりしても、運命の人という概念はなくなりません。
運命の人を欲する人は、好きだから一緒になった、そうしたあやふやなものだけでは不安なのでしょう。何らかの力が働いたと言う確証が欲しかったり、正しい相手だというお墨付きが欲しいのでしょうね。
でもどうでしょう。人の繋がりって運命なのでしょうか？
私は人の繋がりとは、糸のようなものだと思います。綺麗に糸巻きされて仲良く収まっている事もあれば、引き延ばされて離ればなれになる事もあり、絡まってグチャグチャになってほどけなくなったり、他の色の糸と一緒になってしまったり、強固に縫いつけられてしまったり、ほころんでほどけかかってしまったり、織られて丈夫な布になったり。
そんな風にあっちこっち変わって、くっついたり離れたり、再開したり途切れてしまったり、一定しないものなのでしょう。
赤い糸、運命の糸とは正に言い得て妙です。昔の人は的確な言い回しをしたものですね。
さて、今週の貴方の糸車もグルグルと回っています。複雑に絡み合って動かなくなっていた糸が、スルスルとほどけていきます。糸車は回ります。糸はほどけます。ほどけた糸は縦横無尽に伸びていきます。
別れがあったり、何かから離れる事があるかも知れません。けれどそれは貴方の糸が伸びる先が見つかったからです。
綺麗な色に染まった色は、綺麗な織物を織っていきます。その道を信じて歩きましょう。
カード：悪魔(R)、運命の輪、ワンドのナイト(R)
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