横断歩道を渡ろうと、信号が変わるのを待っています。歩道側の信号が青に変わりました。でも青になったからと言って、そのまま渡るのは危ないですね。ひょっとしたら無茶な車が突っ込んでくるかも知れませんもの。
ちゃんと左右を見て、どちらからも車が来ていない事を確認します。右を見てOK、左を見て大丈夫。
でもでも、ひょっとしたら左を見ている間に右から車がやって来たかも知れませんね。念のためにもう一度確認しましょう。よし、大丈夫です。
でもでもでも、ひょっとしたら右を見ている間に左から車がやってきたかも知れません。念を入れてもう一度左を確認しましょう。どうやら大丈夫のようです。
でもでもでもでも……と、何度も繰り返していたら、いつの間にか信号が点滅し始めました。そして信号が赤に変わってしまいました。
ここでホッと一安心です。あのまま渡っていたら、途中で信号が変わって危険だったかも知れませんものね。慎重だった為に、うまく危険を避ける事が出来たようです。
……本当にそうでしょうか?慎重である事は素晴らしい事ですが、行き過ぎてしまうと様々な可能性を潰してしまう事になります。
例えば、好きな人がいる時。とても親しくして、二人で遊びに出掛けたり、好意をほのめかされたりして、順調なようです。
では好きな人とは両思いなのでしょうか?いやいや、ひょっとしたら勘違いかも知れません。告白されたけれど、それは気まぐれかも知れません。デートしたけれど、遊びかも知れません。
だってまだまだ確認が足りませんものね?もっと慎重にならなきゃ。
……そうしていつの間にか、好きな人と疎遠になってしまうかも知れません。
そんな時「やっぱり遊びだったんだ。騙されなくてよかった」そう感じるのは正しいでしょうか?少し、間違っているかも知れませんね。
信じると言う事は確かに難しいものです。気持ちが大きければ大きいだけ、信じる事は怖くなります。
ですが信じない事によって、人を傷つけてしまう事もあります。自分の身を守ろうとするあまり、人の気持ちを忘れてしまう事もあります。
貴方はどうですか?好きな人を信じていますか?よく考えてみて下さいね。
カード:世界(R)、ペンタクルのクイーン、ペンタクルの9(R)
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