入念な調査と徹底的な比較、多数のサンプル。それらから多角的に検討し、最良と思われる結論を出す。そうやって導かれた最強のプラニング。
なのに、支持されない。ちっとも真新しさがなくて、あちこちに穴だらけで、泥臭い企画に負けてしまう。
そんな事ってありませんか? とても悔しいですよね。どう考えてもこちらの方が優れているし、一つ一つ比較しても比べ物にならない。ここに至るまでにかけた労力だって半端じゃありません。寸暇を惜しんで頑張ってきたのに、あんなその場の思いつきのようなプランに負けるなんて。
しかも悔しい事に、なぜかその企画が成功してしまう。全然見栄えのしなかった計画なのに。
何が足りなかったのか、どこが悪かったのか、必死に考えてもわからない。謙虚に教えを請うてみても、誰かも彼もハッキリした答えを返してくれない。
教えてくれないのに、駄目出しをされてしまう。悔しくて悔しくて涙が出そうになるでしょう。
でもちょっと待って下さい。ひょっとしたら悪いところは何もないのかも知れませんよ。反対に、素晴らしすぎたのかも知れません。
完璧で曇り一つなく完成されている。だからこそ人の歓心を買いにくいのではないでしょうか。
完璧と言うのは疲れます。隙が存在しないと息苦しくなります。優れていたから親しみを感じにくく、敬遠されるのかも知れません。
ほんの少し、手を緩めてみてはいかがでしょうか。愛想というのも大切な要素です。それは媚びと言う意味ではありません。緩急を作るという事です。
音符を休符を使い分けて、貴方の曲を完成させましょう。
カード:ソードのクイーン(R)、死神、カップのキング
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