「自分らしい自分」と言うものはどういうものでしょうか。今の私は、自分らしい自分でしょうか?今の私が本当の自分ではないと言うのならば、本当の自分はどこにいるのでしょうか。
子供の頃は自分らしい自分だった?学生の頃は自分らしい自分だった?
「今」振り返ってみると、そう思うかも知れません。でも、その当時はどうだったでしょうか。当時から「今この時が自分らしい自分だ」と思っていたでしょうか。
きっと、違うでしょうね。その頃もやっぱり「今の自分は違う」と感じていて、それが後になると「あの頃は……」と変わるのかも知れません。
本当の自分と言うのは、難しいものです。昔の自分も今の自分も、同じ「私」である事に変わりはありません。けれど自分ではそう感じない。自分らしくないと感じてしまう。
その気持ちは、何かに抑圧されているとか制限があるとか、そうした縛りの中から発生するのかも知れません。何らかの抑制が掛かっている状態では、本来の自分を十二分に発揮できない、だから今の自分は偽物だ、そんな風に感じてしまうのではないでしょうか。
ですが、それはちょっと違うのだと思います。重圧が掛かった中で、負けまいと必死に立っている貴方は紛れもなく本当の貴方です。
時には挫折したり妥協したり我慢したり屈辱を感じたり泣きたくなったりしても、それは全部本当の貴方です。痛みに耐えて、それでも負けずに本当の私を探し続ける――即ち逆境をバネに出来る強さを持っている素晴らしい貴方の姿です。
自分を恥じないで下さい。胸を張りましょう。貴方にはそうする権利があるのですから。
カード:愚者(R)、ペンタクルの4、ワンドのクイーン(R)
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