レストランでは給仕の方が片手にお皿を4枚載せ、もう片方の手にお皿を1枚持ち、合計で5枚のお皿を一度に運んでいます。端から見るとバランスが悪くて今にも落としそうに見えますが、実は絶妙なバランスで重心が保たれているのでしょうね。
カップを運ぶ時でも、両手でそーっと運んでもこぼしてしまう人もいるのに、片手でスタスタ歩いてもこぼさない人もいます。
この違いは何でしょうね？ゆっくり運んでもこぼしてしまう人は、こぼさないようにと注意するあまり、動きを吸収しきれていないのではないでしょうか。
歩けば振動が生じます。その振動によってカップの表面が波立ち、中身がこぼれてしまいます。
でもその時に、別方向にもう一歩踏み出すと、振動は別方向に引っ張られます。それによって振動そのものが相殺されます。スタスタ歩いてもこぼさない人は、こうなっているのでしょうね。
注意力が足りず、危なっかしく見えるかも知れませんが、リズムを守る事によってバランスを維持しています。
こぼすまいと懸命になる人は、及び腰になるあまり吸収しきれるはずの振動に注目してしまうのでしょうね。それが静まるまでじっとする方を選んでしまい、結果的に衝撃を吸収できずに見ているだけに終わるのかも知れません。
慎重は素晴らしい資質ではありますが、心配するあまり最善の道を閉ざしては意味がありませんよね。
自分自身を客観的に評価する事が必要です。それにより、何が出来て何が出来ないのか、限界と可能性を明確に把握できるでしょう。出来る事を出来ないと判断する前に、まず自分の限界を見極めましょう。
カード：ペンタクルのペイジ(R)、カップのキング、カップの10(R)
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