寛大で心優しい人、真面目な努力家、人のために尽くす奉仕精神豊かな人、さりげない心配りができるマメな人、こうした賞賛は嬉しいものですよね。
誰だって人に批判されるより褒められたいものでしょう。その為に影で涙ぐましい努力をする事もあるでしょう。
でも本当のところはどうなんでしょうね?本当はとても心が狭く人を許す事が出来ない性格だけれど、そうした風に見られたくないからと、無理に心が広い人を演じていたら?本当は怠け者で面倒くさがり屋だけれど、それがバレたくないから無理に頑張っていたら?本当は吝嗇で細かいのだけれど、非難されたくないから無理に優しく振る舞っていたら?
どこかで軋みが出てくるかも知れません。自分がそう見られたくて演じているのに、誰も本当の自分に気づいてくれない、それが許せなくて腹立たしくなるかも知れません。本当の自分を見せつけて思い知らせてやりたい、そんな気持ちになるかも知れません。
でもね、それはどちらも本当なのだと思いますよ。人前で無理に格好をつけていたとしても、完璧にやり通していれば、それは本物です。
ある人にとっては寛大で優しい人だし、ある人にとっては真面目な努力家なのですよ。その一方で別の場所では狭小な人だったり、怠け者だったりするのでしょう。
どちらが嘘というものではなく、どちらも本当の姿です。
貴方が今週、自分に対してジレンマや矛盾を感じた時には、ありのままを受け入れて下さい。誰も騙されている訳ではないし、嘘を付いている訳でもありません。貴方は貴方のままで良いのだと思います。
カード:ペンタクルの6(R)、女司祭長、カップの9(R)
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