映画の中で、カメラは主人公や脇役達を追っていきます。ヒーローやヒロインは、カメラに映る回数が一番多いでしょうね。主要な脇役陣もたくさん映るでしょう。
でも中には2時間の映画の中で一こましか映らなかったり、後ろ姿しか映らなかったり、スポットライトが当たらない端役やエキストラがたくさんいます。そうした人達の存在は映画に欠かせないもので、大切な役割を持っています。
けれど映画を見ている人はエキストラに注意を払う事はないでしょうし、「見た」と意識する事さえないかも知れません。
それぞれ役柄に合わせて役割分担が違いますから、それは仕方ない事かも知れませんね。でも端役やエキストラをやりながら、「私もスポットライドのど真ん中に行きたい」、「どうしてあそこにいるのが私じゃないんだろう」そう思う事もあるのではないでしょうか。
その気持ちはとてもよくわかります。でも一つだけ忘れている事があります。スポットライトの真ん中で輝いている人達も、最初からそうだった訳ではないでしょう。
長い下積みを経てチャンスを掴んだ人や、遅いスタートで四苦八苦した人もいるかも知れません。もちろん、中には最初から恵まれた環境や条件を手にして颯爽と登場してくる人もいます。
だからと言って、その人と自分の境遇を重ねて自分を可哀相に思うのはもったいない事です。その人が何かにおいて恵まれているように、貴方も貴方の恵まれたものを持っています。
それをどうか忘れないで下さいね。いま、日の当たらない場所にいるからと言って、それがいつまでも続く事はないのですか、。貴方は貴方の道を歩んで下さい。
カード:ソードの9、ソードのクイーン、審判(R)
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