エンターテイメント性の高い映画や漫画では、最後には全てが丸く収まって万事解決、めでたしめでたし……と終わる作品がたくさんあります。例えば仕事で成功して、私生活も充実して、恋も地位も手に入れてハッピーエンドだったり。
しかし、現実にはそうそう上手くいかない事が多いでしょうね。一日は24時間しかないし、人には休息が必要です。そんな中で仕事に重点を置けば私生活が疎かになりますし、私生活に重点を置けば仕事がおざなりになってしまう事もあるでしょう。
両者に同じ比重を与えようと思うと、今度は睡眠を減らしたり食事の時間を減らしたりして、自分の負担が増えてしまいます。時間は限られていますから、どんなに有効に使っても、やはりどこかで足らない部分が出てきてしまうでしょう。
そうした時は、自分が無理をしたり周りに無理を聞いてもらったり、その場に応じて妥協と譲歩を繰り返す事で凌いでいくものではないでしょうか。
ただ、それがうまく働かない事もたくさんあります。忙しくなってくると心に余裕が無くなってきます。無理を重ねれば視野が狭くなっていきます。そのうち「自分の都合を優先してくれて当然」、「話さなくてもわかってくれるだろう」と手を抜いてしまう事もあります。
でも自分も周りも無理を重ねていれば、皆が皆そうした自分中心に考えてしまう傾向が強くなったり、倒れるまで無理に無理を重ねてしまったり、見えないところで歪みが大きくなっていく事もあります。
それを避けるためには、どこかで余裕を取り戻さねばなりません。忙しいから仕方がない、ではなく、忙しくても時間を作る。多忙を言い訳にせず、ゆっくり周りを見渡せるくらいの時間を自分で作る、そうした休息の確保も大切ではないでしょうか。
カード:ワンドの4(R)、皇帝、女司祭長(R)
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