可愛さ余って憎さ百倍と言う言葉があります。好きで好きでたまらない相手を、時に憎んでしまう事を指しています。思いが強ければ強い分、期待が肩すかしに終わったり、裏切られてしまった時の反動が大きいのでしょうね。
好きな人とうまくいきそうで感触も良かったのに、いつの間にか他の人に取られてしまったり、楽しみにしていた旅行の計画が、他の人の都合で急にキャンセルされてしまったり、同じ目標を目指して頑張っていたのに、知らない間に出し抜かれていたり……そんな時に人は、強い思いの持って行き場が無くなり、やるせなさと悲しみのままに負の方向にエネルギーを傾けてしまうのかも知れません。
でも、それでは自分の悲しさ、悔しさは晴れないでしょう。もともと嫌がらせをしたかった訳でも復讐したかった訳でもないのですから。感情に振り回されて終わった事に執着しても、気持ちはスッキリしないし、どんどん苛々して惨めな気持ちになってしまいます。
心の重りを解くには、そうした気持ちをもろとも捨て去る事です。もちろん、それは簡単ではないでしょう。簡単に出来るのであれば、どうにもならない感情を抱えて苦しまないでしょうから。それでも、あえて言います。無くしたものに執着し続ける限り、前には進めないし、新しい事は見えてこないし、貴方自身の道が見つかりません。
本当はもう執着心も未練もないのではないですか?ただ、傷つけられた事に対する悔しさが忘れられないのではないですか? それを忘れる方法は、貴方自身から過去を捨てる事です。もう興味なんてない、こだわっていないと言う顔をして、颯爽とその場を去る事です。
そうして新しい道を見つけて下さい。最初はやせ我慢で構いません。そう言うフリを続けていれば、いつか本当に貴方の中で氷は溶けていきます。そして、その時に本当の笑顔が見つかると思いますよ。
カード:ワンドの8(R)、悪魔(R)、カップの3(R)
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