小学生の頃は、中学生や高校生がすごく年上に見えたり大人に見えたりします。でも実際に自分が中学生や高校生になっても、思っていたほどには大人でない事に気づきます。そして中学生や高校生から見ると、社会人はとても大人に見えます。でもやっぱり、自分がいざ社会人になってみると、あんまり変わっていなかったりします。
人は年を取るとグンと成長すると言う考えがありますが、その一方で人の本質はなかなか変わらないと言う事も事実です。明るい人は年を取っても明るいし、行動的な人は年を取っても行動的なままです。それが控えめになったり、過度になる事はあっても、本質はそう簡単には変わりません。
でも自分では変わらないつもりでも、周りからは変わったと見られたり、うまくいかない事が増える場合もあるでしょう。例えば若い頃は多少の無理が利いたけれど、年を取ってからは無理が出来なくなったり、昔ほどの仕事量がこなせくなったり。
自分では出来るつもりだし、出来るはずなのに、実際には出来ていない。それを認める事はとても辛いものですし、周りにそう見られる事はとても屈辱的です。
けれど、昔と同じ事が出来なくなった事にばかり注目してしまっていませんか?昔と同じ事が出来ない代わりに、昔は出来なかった事が出来るようになっているのではありませんか? 無くしたものよりも、新しく得たものを見つめて下さい。それは昔の貴方では手に入れる事が出来なかったもの。今の貴方だからこそ手に入れられたものなのです。
これまでの自分に、今の自分に誇りを持ちましょう。そして古い自分に、過去の栄光に別れを告げて下さい。貴方には、まだまだこれからの人生があるのですから。
カード:皇帝(R)、隠者、ペンタクルの4
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