映画や小説では、主人公は悩みに悩んだ末、自分の道を見つけ出して新しいスタートを切ったり、試行錯誤の果てに夢を見つけ出して第二の人生を歩み始めたりします。
でも現実の世界ではどうでしょうね。例えばサラリーマンの男性が、急に夢を見つけたから会社を辞めて作家になると言い出したらどうなるでしょう。家族親族は止めるでしょうし、家のローンや子供の進学費用などなど、頭の痛い問題はたくさん出てくるでしょう。
映画や小説では都合に悪い部分はサラリとなかった事にしてしまえますし、都合の良いように理解者や敵役が出てくるものです。しかし、実際には理解して欲しい人は必ずしも理解してくれませんし、わかりやすい味方も敵もいない事が多いのではないでしょうか。
今まで生きてきた証として、色々な責任や義務が生じており、作り事のようには綺麗サッパリ大事の人生をスタートできない事もあります。今週の貴方も、そうした理想と現実のギャップに悩まされてしまうかも知れません。貴方は考えに考えて、やっと自分の進むべき道を見つけるでしょう。
けれど周りの人が諸手をあげて賛成してくれる事は、ないかも知れません。一人寂しいスタートを切らねばならなかったり、周囲の反対にあって考えがまとまらなくなったり、なかなか踏ん切りがつかなくなる可能性もあります。
だけど、それを煩わしいものと切り捨てないで下さい。映画の中ではハッピーエンドが決まっているから、主人公を心配する人は誰もいません。現実の世界は違います。先がどうなるかわからないから、貴方を愛する人達は、貴方の先行きを心配するのです。
周りから引き留める声が大きい時には、それほど貴方が愛されているのだと言う事、期待されているのだと言う事、必要とされているのだと言う事。それをどうか忘れないで下さいね。
カード:カップの8、ワンドのペイジ、正義(R)
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