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■ タロットカードの意味 - 大アルカナ
  9.THE HERMIT.(9.隠者)

静か。沈黙。穏やか。無欲。物持ちがいい。古いもの。清浄。理性。謙遜。慎み深さ。深い慈愛。同情。 浅はか。貪欲。吝嗇。心が狭い。妬み。差別。欲。こだわり。
ケセド―ティファレト。20番目のパス。10番目の文字。ヨッド、Y、手。乙女座。



一人の老人と一つの灯り。 隠者のカードです。
ここに来て、またガラリと雰囲気が変わりました。 今までのカードは、どちらかと言うと全体に明るさがありました。 お色も黄色を使ったカードが多かったですね。

少し暗めだと言えるのは、女司祭長と法王でしょうか。 けれど女司祭長のカードは暗いと言うよりも静か、法王のカードは暗いと言うよりも厳かと言えました。

このカードは、明らかに暗いです。色彩もハッキリしません。 背景には何も描かれておらず。微妙な色で塗りつぶされています。 足下に白い山々と、少しばかりの足場。 暗いですね。 しかし、背景に山々と空、そして足下の崖。 このキーワードには見覚えがあります。 一番最初の愚者のカードです。 あのカードにも同じような構図がありました。 こちらでは随分と控えめになっていますが。

このカードは、皇帝の年老いた姿でしょうね。 他のカードを無視して、なぜ皇帝なのかと言いますと、このカードは全てを捨てているからです。 年老いた姿の後ろには、長い人生があったはずです。 その中には喜びも悲しみも、栄光も挫折も、名誉も恥辱も、たくさんのものが詰まっているでしょう。 それら全てを捨てて、一人灯りを共に歩いてゆく姿。 これは全てを手に入れて、そして全てを捨てた人間の姿です。

だから皇帝でなくてはなりません。 皇帝はこの世を我が物にしようと邁進する姿です。 そこからスッポリと過程と達成と栄華を通過して、最後に辿り着いたのが隠者です。 カードの背景に見える白い帽子をかぶった峰。 それはかつて皇帝が征服した峰々です。 それらを振り捨てて進んでいく先。 それは愚者が歩んだ道です。

と言う事で、原点に向かっています。原点回帰です。 極めたものが最後に求めたものは、始まりの一点です。 しかし、それでもこのカードは愚者ではありません。愚者にはなれません。

なぜなら隠者は年老いているから。 未来が待ち受ける若者ではありません。人生を切り開く力は失いました。俗世の栄華を望む欲も消えています。 多くのものを見、多くのものを聞いてきました。 だから無垢たりえないのです。

それでも到達できるかどうか、過去に進んだ道を思い出せるかどうか、 わからないままに最初の一点を目指して歩いていく姿です。
04/06/19



豊かな土壌を抱えながらも、慎み深く最低限の糧で満足する。 情け深く慎み深く愛情深く、感謝する事を忘れない。 とりあえず手を合わせて拝みたくなる御仁でしょうか。

ある意味、法王に近いですね。法王が引退すると隠者になりそうな。 法王は拡大していきましたが、隠者は拡大しません。 隠者は今あるものだけを持っていて、それ以上に広げては行かないでしょう。 でも増えては行きそうですね。

例えば図書館があって、どんどん蔵書は増やすけれど、図書館の建物自体を拡張工事したりはしない感じでしょうか。 しかし、増えると言っても法王のように無差別ではなく、自分の研究対象のものをコツコツ集めるとか、 誰かが寄付してくれるのを待つとか、自分で地道に増やすとか、そう言う目立たない静かなものです。 それで、誰かが貸してとお願いすれば、快く貸してあげます。隠者も心が広いですね。

ですがこのカードも世俗的な観点から見ると、あまり良いとは言えないかも知れません。 例えば恋愛とか仕事で成功したいとか言う場合は、隠者のカードは大人しすぎるし、無欲すぎるでしょう。 生涯かけての研究やら学問では良さそうなカードでしょうが。 でも金銭や社会的成功を問わない仕事や、結婚した後の関係という面から見ると、割と良いかも知れません。






 



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