機嫌が悪い上司に理不尽に八つ当たりされて。それでも素直に見当違いの説教を神明に聞いて。お局様の耳にたこができる自慢話を聞かされて。それでもニコニコ相づちを打って。取引先が犯した失敗の責任をなすりつけられて。
それでも丁寧な態度を崩さず下手に出て。毎日毎日、そんな繰り返し。イヤになってきますね。
誰かに愚痴の一つでも聞いてもらいたいでしょう。でも会社の人に話せばどこかから漏れそうだし、悩みが多そうな友人や結婚して疎遠になった友人には言いづらいし、忙しそうな恋人にも言えない。
みんなの話をいっぱいいっぱい聞いてるのに、何で私の話を聞いてくれる人はいないの?
そんな時、行きずりの「場」がはけ口になるのかも知れません。ぶらっと入った初めてのバー、たまたま見つけた美容院、病院の待合室、インターネットの掲示板。
そうした自分の生活と何の関わりもない一時的な繋がりの場所。そこには、うんうんと相づちを打ってくれる人も、話を聞いてくれる人もいます。立場も年齢も関係なく、関わりがないからこそ労りの言葉がかけられます。
近すぎると駄目な事もあるのでしょうね。アドバイスが欲しい訳ではない、励まして欲しい訳でもない。ただ、ほんのちょっとわかって欲しい。ほんの少しだけ「大変だったね」と言って欲しい。
でも同じような立場や同じような環境、親しい人は、状況がわかるだけに適切なアドバイスや叱咤激励が先に飛び出します。それが必要なのは、もっと後の事。いま欲しいのは「頑張れ」と言う言葉ではない。
そんな時は身近な現実の間に、ワンクッション置きましょう。そうして元気が出たら、いつもの貴方の環境に戻っていきましょう。
キーワード:死神(R)、節制(R)、ワンドのクイーン(R)
結果 :カップのエース
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