ゲームの中にはRPGと言うジャンルがあります。RPGでは、基本的に色々な登場人物と話をし、ストーリーのヒントを得ながら、あちらこちらへと移動していきます。その合間に言われた通りに探し物をしたり、敵をやっつけたりと依頼をこなす事もあります。そうやって少しずつ情報を集めてストーリーが進行していきます。
これがもしゲームが始まって、すぐさま最後の敵のところまで辿り着いてしまったら、ゲームになりませんよね。
スタート→最終決戦→エンディングでは何の盛り上がりもありません。話しを盛り上げたりプレイヤーを楽しませる為にも、その過程が重要視されます。
けれど、これが現実だったらどうでしょうね?例えば貴方がデートに出掛けようとしていて、つけていくつもりだった指輪が見つからなかったらどうしましょう?
家族に聞いてみると、「今日は晴れてるね」、「いってらっしゃい」と同じような事しか答えてくれなかったら苛々してしまうでしょう。
また、「そう言えば、似たような指輪をお姉ちゃんがしていたわね」と言われたらどうしますか?しかも姉はとっくに出掛けてしまっていたら?
ゲームの中では、当然姉の居場所を探してあちこち尋ね歩きます。しかし、現実では時間は刻一刻と迫ってくるし、そんな事は出来ませんよね。
もし姉を見つけて指輪を持っていたら、当然怒るでしょう。でもゲームの中では「ごめんなさい、実は……」と山場が出てきて怒る事もなく許してしまうでしょう。
やっぱりゲームと現実では違いますね。現実はゲームのようには進みません。ですが、現実もゲームのように進む事があります。
いえ、反対ですね。ゲームのようにループに嵌って進まなくなる事があります。
人は冷静な時には正常に判断を下せますが、動揺した時には判断力が低下します。傷ついた時、焦った時、落ち込んでいる時、悩んでいる時。そんな時には誰のアドバイスも耳に入りませんし、どんな救いの手も目には入りません。そうやって一人で同じ場所をグルグルと歩き続ける事があります。
今月の貴方も、こうしたループにはまってしまいそうです。どうか忘れないで下さいね。貴方はそこから抜け出す事が出来ます。その鍵もちゃんと持っています。
ただ、今の貴方には他の事が気に掛かって前に進めないだけ。お気持ちはとてもわかりますが、でもあえて進んでみてはいかがでしょうか?
忘れろとは言いません。振り切れとも言いません。後ろ髪を引かれながらで構いませんから、少しずつ前に進んで下さい。進む事で、見えてくる事もありますから。
キーワード:カップの5(R)、ペンタクルの10(R)、カップの2(R)
結果 :ソードのナイト
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