最近は熟年離婚と言う現象が増えているようです。夫側からすれば、家族の為にストレスを貯めながら我慢に我慢を重ねて定年まで働き、いつの間にか家庭内に居場所が無くなっていたけれど、子供も独立し、妻と二人でゆっくり余生を過ごそう……そう思っていた時に三行半をつきつけられる。
妻側からすれば、家庭を顧みず、会話もろくにない、相談しても生返事ばかりで家族と向き合おうとしない、でも子供が独立するまではと自分に言い聞かせ、我慢を重ねて定年と共に最終宣言を行う。
夫からすれば理由が分からない、妻からすればもう話し合う余地すらない、それほどまでに溝は深く暗い。若い人ほど簡単に離婚を考えられる世代でなく、今ほど女が社会に出る世の中に慣れ親しんでいない分、問題は複雑なのでしょうね。
そんな潜在的な離婚の危機を抱えた夫婦の数は、少なくないのかも知れません。しかし、それでもなぜそこに至るまでに何とか出来なかったのか、夫は家族のサインに気づかなかったのか、妻は反乱を起こせなかったのか、そしてもっと早くに結論を出せなかったのか、歯がゆい気持ちもします。
今月の貴方も、こうした歯がゆさを感じる機会があるかも知れません。今までスムーズにやってきたはず、大きなトラブルはなかったはず、わかりあえていたはず、なのになぜ?そんな疑問を拭えない出来事が起こりそうです。
けれど人は、他人の心を読む事は出来ません。きっとわかってくれる、何も言わなくても大丈夫、そうやって安穏と構えてしまうのは、それが楽だからです。
面と向かって照れくさい言葉を言うのは恥ずかしいし、あらたまって真面目な話しをするのは苦手、だから「きっと通じてるはずさ」と思いこんで言葉を省略してしまう。
でも本当にそうでしょうか。わかっていても言わなくてはいけない事、言った事でも何度も確認しなければいけない事、そうしたものもあるのではないでしょうか。
人は弱いものです。だけど、ほんの少しの力で強くなれます。信じられるよすががあれば頑張れます。でも、それがなかったら?
今月は人との関係に置いて手を抜かないで下さい。大切な人には大切に思っている事を、信頼している人には信頼している事を告げましょう。「明日だって、明後日だって、いつだって言える」そんな風に思わないで下さい。言えるのは今だけ、その気持ちをどうか忘れないで下さい。
キーワード:ソードのキング、ソードの10(R)、カップの2(R)
結果 :力(R)
|
|